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sayuの本藍染め

「天然藍」による本藍染め

sayuの藍染めは、天然藍(すくも)による本藍染めを行なっています。

徳島県の天然灰汁醗酵建てをルーツとする江戸時代から変わらない昔ながらの技法を用いています。天然藍(すくも)による本藍染めは、大量生産に用いられる化学藍での染色とは異なり、希少な材料を使って手間ひまのかかる染色法です。

「育つ色」を生み出す天然藍

現在、「藍染」と呼ばれてる物には化学藍(インディゴ)と天然藍があり、化学藍はデニムなど大量生産品に使われています。一方、天然藍はすくもとインド藍などがあります。

インド藍はインドから輸入されていて染料店などで一般的に売られていますが、すくもは国産で主に徳島県で作られています。

 

天然藍でも建て方が苛性ソーダなどの化学的な物を使って建てるやり方と、木灰の灰汁など自然の物を使って建てるやり方があり、sayuは後者を使っています。

藍染と一言で言っても様々な方法がありますが、最も手間のかかる天然藍(すくも)を使い、自然の物だけ使って藍建てするものが、本藍染や正藍染と呼ばれます。

 

天然藍で染めたものには色素以外の不純物も一緒に染まり付きますので、「使って」、「洗って」を繰り返すうちに藍の色が少しづつ落ち、不純物も落ちていきます。そのため、天然藍で染めたものは使えば使うほど「色が冴える」と言われています。

用いる材料

・蒅(すくも)
タデ科の藍の葉を乾燥、発酵させて長期保存できるようにしたもの。私が使用しているのは、「播磨藍」として兵庫県西脇市にて村井弘昌さんが製藍している物です。

・灰汁
木灰にお湯を足し一晩おいて灰が沈んだら、上澄みだけをすくって使います。

・石灰

・ふすま
小麦の外皮です。